2010年11月9日火曜日

フィリピンの先生になるまで

指導することが全ての職業で一番立派だと思います。
職務をまっとうするために先生が直面する数々の困難や犠牲を誰もが知っています。
フィリピンでは、指導としての職業を学生があまり選択しません。
ほとんどの指導者の給料がフィリピンでは安いからです。
学生はみんな需要の多い看護師になりたいと思います。
しかし情熱的で、本当に指導することが好きな学生は、最高の指導者となるために学校で訓練を受けるのです。
私がフィリピンの最高の大学で学生時代に指導者として学んだ経験をお話ししましょう。
私の友人と私はPLMと呼ばれた、マニラ市大学で勉強しました。
この州立大学はイントラムロスと呼ばれた、城壁都市にあります。
イントラムロスとはスペイン語で、「壁に囲まれた街」という意味です。
マニラの大学教授だけがここで研究することができるのです。
学生は授業料が無料なので、厳しい選考基準が有ります。
そうです、私たちにとって高額な金額である、1単位1,000ペソもするフィリピン大学とは違って、何も支払う必要がないのです。
そのために、貧しくても頭のいい、マニラの学生がここで学んでいます。
最近の大学ランキングによると、私たちの大学はフィリピンで5番目になっています。
日本人には馴染みがないかも知れませんが、フィリピンではほとんどの大学で制服があります。
こちらの写真の中央の男性はアティ アデル タマノさんで、最年少の大学の学長です。彼は最初にハーバード大学を卒業したイスラム教徒なので、私たち全員が彼を尊敬しています。
大学では4年間、文学、デベロップメンタルリーディング、構文など英語の学科を学びます。(developmental readingとは生徒の読む能力を高めるための勉強です)
また研修中の指導者として児童並びに青年期の発達、効率的な学習、指導原理など教育単位を終えます。
私たちは素晴らしい教授たちの指導を受けます。
大学で学ぶ以外に、教授の指示で私たちはデイケアセンターで恵まれない子供たちの指導も行ないました。
この子たちの生活に触れる喜びは、説明できないほど嬉しいです。
大学生活の3年目は、フィールドスタディを学びました。
フィールドスタディとは学生の学習効果を高めるために、教室や実験室外で行われる実践的な授業です。
私たちはまた、レッスンプランを作ったり、調査報告書を書いたり、視聴覚教材を作ったりしました。

大学生活4年目は、実際に公立学校に行き、授業の組み立ての中で指導を始めます。
まさにこの時期が大学生活3年間待ち焦がれた時の始まりです。
3年という長期間の学習、観察、調査などしっかりと準備を済ませていました。
生徒たちが先生を愛し、尊敬すること以上に報われるものはありません。
学生としての指導者生活の最後のステージ、デモレッスンを私たちの学部長や教授たちが見てくれます。
私たちの努力が報われた一瞬です。私たちは最終学年で優秀な成績をもらいました。
この写真は友人のジェミーと私が通知表をもらい喜んでいるところです。
後ろに見える建物はボルテスブイビルディングと呼ばれ、その漫画は今でもフィリピンでは有名です。
とうとう、卒業式の日がやって来ました。
フィリピン大学は例外ですが、フィリピンの大学では卒業ローブを着用します。
4年間の大学生活は終わりました。
いろいろなことがあった大学生活4年間で私たちは、お互いに兄弟姉妹のようになり、今日という日に一緒に喜びで涙を抑えることが出来ませんでした。
私たちは自分の感情をよく表現します。
お互いに抱き合って、お別れをしました。
卒業から数ヶ月たった日に、教員免許試験を受けて、期待通り、全員合格しました!

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